てげてげ日記

YASU@日記的生活

アステロイド・シティ

休日。贔屓のウェス・アンダーソン監督の最新作『アステロイド・シティ』が昨日封切りになったので、さっそく日比谷シャンテのTOHOシネマズへ観にいくことにした。

久しぶりに有楽町駅へ降り立ったが、ソニービルが無くなってたり(改築中?)、数寄屋橋阪急が東急になってたり、いろいろと街が様変わりしていた。日比谷シャンテの隣には日比谷ミッドタウンなる大きな商業ビルが建っていてびっくり。

歌舞伎町のゴジラ像から比べると、いくぶんこじんまりしたゴジラ像(人の背丈ほど)を横に見ながら〈TOHOシネマズ日比谷シャンテ〉へ。窓口で発券を済ませ、4階のスクリーン1へ入る。

今回は入れ子状の三層構造の劇中劇になっている。

いちばん上の層は1950年代のブロードウェイ舞台『アステロイド・シティ』の制作の裏側を追ったテレビドキュメンタリー、その下の層は舞台劇『アステロイド・シティ』の執筆〜稽古〜ティーチイン〜上演を描く劇作家・演出家・役者たちの物語、一番下の層が今回の映画のメインビジュアルとなった『アステロイド・シティ』という町に集った人々の物語。

舞台はアメリカの南西部の砂漠の町「アステロイド。シティ」。隕石クレーターと、1軒のダイナー、10軒のモーテルしかない、わずか87人の人口の小さな町だ。ここでNASAが主催する「ジュニア宇宙科学賞」の授賞式が行われるため、全米から天才少年たちとその保護者が次々あつまってくる。それぞれの家族の群像劇が繰り広げられるが、物語は受賞式典のセレモニー中の事件によって急展開を見せる…という筋書き。

相変わらず美術・衣装・プロップ(小道具)のデザインが素晴らしい。画面の質感としては『タージリン急行』を思い出す。砂漠と鉄道が出ているからかもしれない。毎回ながら抜群の構図の素晴らしさ。移動カメラなし。ほぼフィックス。あってもパンかズームアップ/スームダウンぐらい。

ただ難解な会話劇が動きのない画面で続くので、やや睡魔に襲われる(笑)ウェス・アンダーソン監督のベストではないが、これもまた愛すべき作品となった。

f:id:groovyplace:20230903100851j:image