てげてげ日記

YASU@日記的生活

分からない/分からなくていい

師走。未明から雨。午前6時半起床。天気のせいか、あたりは薄暗い、シャワーを浴び目を覚まさせてから7時に家を出る。強い風をともなう雨。最寄駅までの自転車はあきらめバスに乗車。みるみる雨足は強くなり、降車する頃には土砂降りとなった。駅まで数分の道のりの間にすっかり濡れてしまう。やれやれ。

電車では運良く座れたが雨に濡れたせいでダウナーになって本を読めず。降車駅の駅ビル内の<ドトール>のモーニングで朝食。再び雨のなか外へ出てバスに乗り職場へ向かう。8時50分出社。社に着くころには雨は止み晴れ間が覗いていた。やれやれ、である。

昼休み、読みさしの千葉雅也著『ツイッター哲学 別のしかたで』(河出文庫)を開く。思考の断片集であり、取りとめのない気づきの集積であり、ある種のアフォリズムであり、雑多で読みやすい。普通の読書ではありえないスピードで読み進める。読み飛ばしといっていい。果たしてこういう読み方でいいのだろうか。この傾向は菊地成孔の文章でもある。

衒学的な物言いとか、思考や言語の戯れとか、そういうものに触れたとき、これは分からない/分からなくてもいいとの判断で、読み飛ばしOKのサインが脳からでる模様である。結局、この日のうちに最後まで読み終えた。面白くないかといえば、すごく面白い。内容を理解しているかといえば、いささか心許ないが。

仕事は定時上がり。今日がファーストデーだということを思いだし、帰りに映画を観ていくことにする。特に観たいものがないので、悩んだ末にアレサ・フランクリンの伝記映画『リスペクト』を観る。よくよく考えたら彼女のことを詳しく知らないのに気づいた。彼女の半生を描いた映画だが、時代背景も含めいろいろ分かってよかった。

帰宅後、家にある唯一の彼女のアルバム『ライブ・アット・フィルモア・ウエスト』(2枚組)を聴く。カバーもこの人が歌うとソウルの名曲になる。エモーショナルで不思議な迫力があるのだ。