てげてげ日記

YASU@日記的生活

サバ味噌煮

曇りのち雨。仕事は定時上がり。社を出ると小雨が降りだした。

仕事帰り、モーレツにサバ味噌煮定食を食べたくなって、いつもと違うルートで帰って稲毛駅で下車。駅前ロータリーに面したビル2階にある居酒屋<安べゑ>*1へ。ここはランチタイム以外でも定食を供しているのです。ありがたい。

味噌と生姜でよく煮込まれたサバ味噌煮が美味。ごはん大盛り無料。お味噌汁と漬物、冷奴がついて税抜590円。安さにも感激。 この店では普段よく飲みに来るんだけど、今日のように定食だけを食べに来ることも多い。コロナ禍のさなか昨年(2020年)12月開店の割と新しいお店。頑張ってくらはい。

帰宅するとAmazonにオーダーしていた、立中順平著『たてなか流クイックスケッチ』(ボーンデジタル)が届いていた。これまで、イラストを描くとき人物のアタリの取り方に苦労していたけど、この本で解決の糸口が見つかりそう。パラパラ眺めただけですが、素晴らしい内容です。目からウロコが何枚も落ちました!

*1:〒263-0043 千葉県千葉市稲毛区小仲台2丁目4−11 川島東ビル 2F

賞味期限切れ

曇天。少し肌寒い。また自転車の後輪の空気が抜けている。やはりタイヤ交換が必要か。急ぎエアーを入れて出かける。電車が遅れていたせいで、駅のコンビニでお昼ごはんが買えず困った。職場が港湾地区にあるので、近隣にコンビニや食堂の類が一切ないのよ。仕方なく会社に備蓄してある即席めんを見たら、賞味期限が「2019.XX.XX」と2年も前に切れている。「ええい、ままよ」と意を決して食べてみたら案の定ヘンな味がして、あとで気分が悪くなった。おおう

思考のジャグリングをとめる

休日。今日はゆっくりデー。午後、千葉駅ペリエの<タリーズ>でのんびり読書。ここのスツールやソファーは落ち着くので好き。身を沈めると体の芯が溶けていく。90分の制限付きだが、コーヒー一杯で90分粘れるなら安いもの。同じフロアに<東急ハンズ>と<くまざわ書店>もあるので、ここで一日暮らしてもいいぐらい。

夕食は近所の<サイゼリア>でチョリソーとハンバーグのセット。メニューからミックスグリルが無くなったので注文するものがなく困る。早くメニューへの復活を望むものである。それにしても、ファミレスのテーブルって、どうしてこんなに書き物に適した高さと広さなんだろう。家具メーカーは「ファミレスのテーブルとソファー」を書き物用として販売すべき!

食後、ちょっと悩み事があったのでノートにつらつらと書きだす。頭の中のモヤモヤを紙の上に目に見える形で取り出すだけで、気持ちはぐっと楽になる。少なくとも、頭の中のグルグルがなるなる。思考のジャグリングは止まる。何一つ解決していないんだけど、可視化するだけで全然ちがう。

自分は子供の頃に自律神経をやって、たぶん今も治ってないんだけど、それ以来ストレスを溜めない、いい加減な生き方が身についた。くよくよしないんじゃなくて、あきらめ癖がついた。見切りが早くなった。

谷口ジロー展が素晴らしすぎた

休日。午すぎに上りの総武線に乗り東京へ向かう。新宿で京王線に乗り換え、千歳烏山で下車。<世田谷文学館>*1で開催中の『描くひと 谷口ジロー展』を観に行く。駅を出てから、最寄駅がひとつ前の芦花公園であったことに気づく。何度も来ている場所なのに何故間違ったのだろう。所在地が烏山なので、千歳烏山だと早合点してしまった。徒歩10分ほど遠回りになったがようやく会場に着く。

素晴らしい展示だった。緻密な描画の生原稿の数々が見られて眼福の至り。漫画原稿だけでなく、表紙のカラーイラストや小説等の挿絵なども展示。世の中には、漫画が上手い漫画家と、絵が上手い漫画家がいるが、谷口ジローは漫画も絵も上手い漫画家といえる。類まれなる才能なり。孤高すぎて彼のスタイルのフォロワーが見当たらない。海外ではバンドデシネ作家として認知されている。物販コーナーで図録代わりに、『谷口ジロー 描くよろこび』(コロナブックス)を購入。

帰途、乗り換えの新宿で下車し、コクーンタワーの<ブックファースト>*2で文庫本2冊購入。買ったのは、ミシェル・ド・セルトー著(山田登世子訳)『日常的実践のポイエティーク』(ちくま学芸文庫)、都築政昭著『無常とたわむれた巨匠「小津安二郎日記」を読む』(ちくま文庫)。年末年始に読めるといいが。地元駅に着いて、居酒屋<ありがとう>*3でポテサラ・焼きとん・煮込み・厚揚げ等を肴にホッピー酎を飲む。1時間半の滞在で会計は3000円ほど。

*1:〒157-0062 東京都世田谷区南烏山1丁目10−10

*2:〒160-0023 東京都新宿区西新宿1丁目7−3 モード学園 コクーンタワーB1/B2

*3:〒263-0022 千葉県千葉市稲毛区弥生町2−21

日本と英国の古本屋

快晴。天気予報の降水確率は0パーセント。ただし嵐のような強風が吹き荒れる。

休憩時間、橋本倫史著『東京の古本屋』(本の雑誌社)とショーン・バイセル著(矢倉尚子訳)『ブックセラーズ・ダイアリー スコットランド最大の古書店の一日』(白水社)とを交互に読み進める。ともに日記スタイルだが、『東京の古本屋』はルポルタージュである。筆者が東京都内の各書店に3日間潜入して、店主とのやり取りやお店での出来事を時系列にまとめたもの。豊かな描写で臨場感が伝わってきてほのぼのする。

『ブックセラーズ・ダイアリー』はスコットランドのウィグタウンという地方都市にあるザ・ブックショップという古書店の店主の日々の日記である。変わった店員や困ったお客さんなどの人物描写がシニカルかつユーモラスの筆致で描かれており、実にイギリスらしい。日英の古本屋は似ているようでもあり、かなり事情が違っていて興味深い。買取の苦労は共通していそうだ。

仕事帰りに<有隣堂>で文庫本を1冊購入。ひらのこぼ著『1ランクアップのための俳句特訓塾』(草思社文庫)。ひらのこぼさんの俳句の本は面白くて、出るたびに買っている。実作の俳句はなかなか思うものが出来ず、人の披露できるものはないのだが。徳川無声の日記などを読むと、スナップショットのように俳句が載っていて素敵なので、いずれこの日記でも書けたらいいなあ。

自転車修理待ちに『ごはん日記』を読む

新型コロナウイルスワクチン接種の1回目をようやく受けることができたのが10月21日、2回目の接種が11月11日。経過観察期間の2週間を経て、これで普通の生活に戻れると安堵したものの、ここ最近のオミクロン株の世界的な流行で、早くも3回目の接種が始まった模様。いたちごっこだねえ。この年末年始は思い切って田舎への帰省を決めたので、大流行とならなければ良いのだけど。

いしいしんじ著『いしいしんじごはん日記*1新潮文庫)を何度目かの再読。定期的に読み返しているのよ。久しぶりに読んでみて、初期の日記はすごく短いので驚く。そうだったっけ。幻の猫たちも出ない。言葉遊びもない。途中から文章量が増え、劇的にメタモルフォーゼして所謂「いしいしんじ日記」スタイルが爆誕するのだった。

ごはん日記』のスタートが2001年9月12日(奇しくもぼくの30歳の誕生日!)からなので、今年でちょうど20年経つ(…ぼくも50歳になった)。もう日記本のシリーズは出さないのだろうか。新潮文庫から3冊、河出書房新社に版元を変えて2冊出ている。その後、続刊があったかは分からない。ぼくが追っていたのはこの5冊までである。

仕事帰りに自転車を修理に出す。先日より前照灯が切れていたのだ。無灯火で警察の職質を受けると面倒なので早急に直してもらうことにした。あと、朝出かけるときに後輪のタイヤの空気が抜けていて、パンクも気になるので定期点検も追加した。作業時間は1時間ほどとのこと。イオンの休憩スペースで『ごはん日記』を読みながら作業が終わるのを待つ。読書の箸休め的に持ってきた本だが、こればかり読んでしまう。たのしい。

自転車を受領して帰宅の途。修理会計は700円ほどで済んだ。前照灯は電球切れだったので交換。後輪はタイヤに傷が沢山ついているそうで早めの交換を勧められた。うーん、どうしようかなぁ。タイヤ交換すると6000円くらいかかる。年明けに検討しよう。パラパラと小雨が降ってきたので全速力で帰る。

分からない/分からなくていい

師走。未明から雨。午前6時半起床。天気のせいか、あたりは薄暗い、シャワーを浴び目を覚まさせてから7時に家を出る。強い風をともなう雨。最寄駅までの自転車はあきらめバスに乗車。みるみる雨足は強くなり、降車する頃には土砂降りとなった。駅まで数分の道のりの間にすっかり濡れてしまう。やれやれ。

電車では運良く座れたが雨に濡れたせいでダウナーになって本を読めず。降車駅の駅ビル内の<ドトール>のモーニングで朝食。再び雨のなか外へ出てバスに乗り職場へ向かう。8時50分出社。社に着くころには雨は止み晴れ間が覗いていた。やれやれ、である。

昼休み、読みさしの千葉雅也著『ツイッター哲学 別のしかたで』(河出文庫)を開く。思考の断片集であり、取りとめのない気づきの集積であり、ある種のアフォリズムであり、雑多で読みやすい。普通の読書ではありえないスピードで読み進める。読み飛ばしといっていい。果たしてこういう読み方でいいのだろうか。この傾向は菊地成孔の文章でもある。

衒学的な物言いとか、思考や言語の戯れとか、そういうものに触れたとき、これは分からない/分からなくてもいいとの判断で、読み飛ばしOKのサインが脳からでる模様である。結局、この日のうちに最後まで読み終えた。面白くないかといえば、すごく面白い。内容を理解しているかといえば、いささか心許ないが。

仕事は定時上がり。今日がファーストデーだということを思いだし、帰りに映画を観ていくことにする。特に観たいものがないので、悩んだ末にアレサ・フランクリンの伝記映画『リスペクト』を観る。よくよく考えたら彼女のことを詳しく知らないのに気づいた。彼女の半生を描いた映画だが、時代背景も含めいろいろ分かってよかった。

帰宅後、家にある唯一の彼女のアルバム『ライブ・アット・フィルモア・ウエスト』(2枚組)を聴く。カバーもこの人が歌うとソウルの名曲になる。エモーショナルで不思議な迫力があるのだ。